福岡県のコロナ無料検査で不正、補助金約4億円申請
福岡県は、2021年12月から2025年5月まで実施された新型コロナウイルスの無料検査事業において、7事業者による不正行為が判明したと発表しました。
◆ 主な不正の内容
- 実施していない検査2万8,000件を水増しして申請
- 同一人物の名前を使い回し
- 外部委託者による立ち合い
- 他施設からの検体を使用
- 検査回数を複数回行ったように偽装
- 他医療機関になりすまし
- 報告数と実施数の不一致 など
◆ 補助金不正申請の総額
- 総額:約3億9,458万円
- 交付済:約2億9,889万円 → 全額返還請求
- 返済の意思を全事業者が示し、8割がすでに返済済み
◆ 福岡県のコメント
「この事業は税金によるものであり、信頼を損なう行為は許されない。全額返還を目指して厳正に対応する」としています。

公開された不正事業者リスト
・一般社団法人 九州厚生会(福岡市)
架空請求 登録事業所以外での検査実施
・抗加齢医学研究所(東京都)
検査立ち会いを(一部)委託
・医療法人 福和会(福岡市)
架空請求 登録事業所以外での検査実施
・有限会社 宝来(福岡市)
架空請求 検査立ち会いを(一部)委託
・医療法人 慈亮館(太宰府市)
架空請求 検査立ち会いを(一部)委託
・プレスクリニック銀座(東京都)
架空請求
・「こころPCR検査センター」ほか1か所で無料検査を実施したなりすまし事業者
なりすまし
