コロナ無料検査の補助金を不正受給、5事業者が11億円超返還せず…大阪府が刑事告訴も検討
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コロナ無料検査で補助金不正
新型コロナウイルスの無料検査事業の補助金を不正に申請したとして、府が7事業者に返還を求めた計約11億3000万円について、5事業者から11億円以上が返還されていないことがわかった。府は刑事告訴も検討している。
府は2021年12月~23年3月、無症状の人を対象に、無料でPCR検査や抗原検査を受けられる事業を実施。370事業者に、検査1件あたり最大9500円の補助金が交付された。
昨秋以降、不正の情報提供を受けて15事業者を調べた結果、検査そのものが実施されていないなど不適正な事例が発覚した。
府は検査数の水増しが判明した7事業者に対し、今年3~5月、交付済みの補助金の返還を請求。期限は通知日の20日後だったが、5事業者側は「分割で支払う」などとして、現在まで返還に応じていない。すでに利息が発生し、督促が続いている。
一方、府は15事業者に加え、残る355事業者についても調査を続けており、近く結果を公表する。
大阪のコロナ無料検査の補助金を不正受給
事件の概要
大阪府内で、一部の医療機関や個人が新型コロナウイルスの無料検査に対する補助金を不正に受給していたことが明らかになりました。この不正受給は、虚偽の検査実施報告や架空の検査実施を申請することによって行われていました。具体的には、実際には行われていない検査を実施したと偽って補助金を申請し、受給していたケースが複数確認されています。
不正受給の手口
不正受給の手口としては以下のようなものがあります:
- 架空検査の報告:実際には行われていない検査を行ったと偽り、補助金を申請。
- 虚偽の書類提出:偽造された検査結果や患者情報を提出。
- 連続的な不正申請:同じ患者名義で複数回の検査を行ったと偽り、複数回の補助金を受給。
影響と対策
この不正受給事件は、大阪府の財政に大きな影響を与えたほか、コロナ対策における信頼性を損ねる結果となりました。大阪府は、不正受給の実態を調査し、関係者に対して厳しい処罰を行うとともに、再発防止策として以下の対策を講じています:
- 厳格な審査体制の導入:補助金申請の際に提出される書類の厳格なチェック。
- 内部監査の強化:内部監査部門を強化し、不正行為の早期発見を目指す。
- 通報窓口の設置:市民からの情報提供を受け付けるための専用通報窓口を設置。
詳細については、大阪府の公式ウェブサイトで確認することができます (Prefectural Government of Osaka) (Osaka Prefecture Health Website)。
これらの取り組みによって、大阪府は補助金の不正受給を防止し、正当な目的での補助金利用を推進しています。