歯医者の補助金不正状況
考えられる不正受給の類型:
- 雇用関係助成金の不正受給:
- 実際には雇用していない、または雇用実態のない従業員を申請して助成金を受け取る。
- 労働時間を偽って申請し、本来受け取れる額よりも多く助成金を受け取る。
- 離職した従業員について、虚偽の理由をつけて助成金を受け取る。
- 診療報酬に関する不正請求:
- これは厳密には「補助金」ではありませんが、公的な医療保険制度からの給付金を不正に得る行為であり、広義の意味で公的資金の不正受給と捉えられることがあります。
- 実際に行っていない診療を請求する(架空請求)。
- 必要のない診療を過剰に行い請求する。
- 保険適用外の診療を保険適用として請求する。
- 設備投資に関する補助金の不正受給:
- 実際には購入していない設備を申請して補助金を受け取る。
- 補助金の対象とならない設備を対象であると偽って申請する。
- 設備の購入金額を水増しして申請する。
- 新型コロナウイルス関連の支援金・給付金の不正受給:
- 持続化給付金や雇用調整助成金などを、実際には要件を満たしていないにも関わらず不正に申請・受給する。
具体的な事件に関する情報の入手方法:
歯科医院の補助金不正受給に関する具体的な事件情報を得るには、以下の方法が考えられますが、網羅的な情報は得にくい可能性があります。
- 過去の報道記事の検索: 新聞記事やニュースサイトで「歯科医院」「歯医者」「補助金」「不正受給」「逮捕」「告発」などのキーワードで検索する。
- 厚生労働省や地方自治体の公表資料の確認: 厚生労働省や各都道府県の労働局などが、雇用関係助成金の不正受給事例を公表している場合があります。
- 医療保険に関する不正請求の報道の確認: 医療保険の不正請求事件は比較的報道されることがあるため、「歯科」「医療費」「不正請求」「逮捕」などのキーワードで検索する。
- 警察や検察の発表資料の確認: 大規模な不正事件の場合、警察や検察が捜査状況や逮捕情報を発表することがあります。
注意点:
- 個別の歯科医院における補助金不正受給事件は、規模が小さい場合や地域的な事件である場合、全国的なニュースとして大きく報道されないことがあります。
- 診療報酬の不正請求は頻繁に問題視されますが、「補助金」という言葉で報道されることは少ないかもしれません。
歯医者がコロナ補助金!?
新型コロナ検査水増しで歯科医師ら3人逮捕 補助金1億6千万円詐取か
https://www.sankei.com/article/20240104-BSZAIN2PLVIPRM6GFRYE46CWQM/
新型コロナウイルスの無料検査事業を巡り、大阪府の補助金を不正受給したとして、大阪府警は4日、詐欺の疑いで、大阪市阿倍野区の歯科医師、貝田勝之容疑者(63)ら3人を逮捕した。

ほかに逮捕されたのは、無職の竹本智一(47)=同市西成区=と、会社員の中野友和(46)=同市住吉区=の両容疑者。2人は容疑を認め、貝田容疑者は「2人に歯科医師としての名義を貸しただけ。利用され、だまされた」と否認している。
逮捕容疑は共謀し、令和4年2月下旬~6月中旬、大阪市内に開設した検査場の運営業務で、検査件数が実際には約1万300件だったのに、約1万9900件と水増しして申請し、府から約1億6565万円の補助金交付を受け、詐取したとしている。
府警によると、貝田容疑者は検査実施事業者として登録を受けていた歯科医院の代表者。同年2月下旬~12月下旬に計約9万300件(約5億4297万円)を申請しており、府警はほかにも水増しがなかったか捜査を進めている。
<独自>「名義貸しだった」 コロナ無料検査で「申込書偽造」詐欺容疑の歯科医、不正手口明かす
昨年、全国で新型コロナウイルスの無料検査事業に関連して補助金の不正受給が次々と発覚した。大阪府は、検査件数を水増ししたとして、ある63歳の男性歯科医に5億円超の返還を求めた。男性は、知人からの依頼でクリニック名義で検査事業に参加し、検査場運営の初期投資に1000万円を支出した。しかし、知人が受検者名を使い回して申込書を偽造し、偽造申込書を破棄したことで府の疑念を招いた。約10ヶ月間運営した検査場の水増し発覚で、男性は5億2800万円余りの返還を求められ、家宅捜索を受け、実家を売却するなど大きな代償を払っている。
要約すると、大阪の歯科医が知人の依頼でコロナ検査事業に参加し、不正に関与した結果、大阪府から5億円超の返還を求められ、大きな代償を払っている。

