休業手当を支払っていないのに雇用調整助成金を受給
群馬労働局は、渋川市伊香保にある「山陽ホテル」が、コロナ対策の雇用調整助成金を含む約1600万円を不正に受け取っていたと発表しました。この旅館は、従業員に休業手当を支払っていないにもかかわらず、支払ったとする虚偽の申請書類を作成し、2020年9月から2022年10月の期間に約1500万円を不正受給していました。山陽ホテルは既に助成金の一部を返還しています。
伊香保温泉の動向は?
伊香保温泉は群馬県渋川市に位置し、硫酸塩泉の黄金の湯と、メタケイ酸が豊富な白銀の湯の二種類の温泉が特徴です。温泉街は急傾斜地にあり、365段の石段が象徴的で、温泉旅館、みやげ物屋、遊技場、飲食店などが軒を連ねています。この石段街は、石段の下にある黄金の湯の源泉から各旅館に分湯されており、石段の上には伊香保神社が存在します。温泉街周辺には、伊香保ロープウェイや榛名山、水沢観音などの観光スポットがあります。また、2023年12月には群馬銀行の子会社と地元企業が石段近くの廃旅館の再生などのための会社を設立しました。
観光面では、和心の宿大森では屋上の絶景露天風呂が楽しめ、石段玉こんにゃくや勝月堂の湯乃花まんじゅうなどのグルメも人気です。伊香保神社では安産や子宝祈願、縁結びのご利益があり、女性のパワースポットとして知られています。また、山白屋では和小物や子どもが楽しめる和風の玩具などがあり、竹久夢二伊香保記念館では大正ロマンを代表する画家の作品を楽しむことができます。
これらの情報から、伊香保温泉はその歴史的な温泉資源だけでなく、豊富な観光スポットや文化的な魅力により、多くの訪問者に愛され続けていることがわかります。
集客数は?
群馬県の観光入込客統計調査によると、2022年の草津温泉の入り込み客数は300万4000人、水上温泉は118万7000人、四万温泉は28万8000人でした。
渋川伊香保温泉観光協会によると、2021年の伊香保温泉の年間宿泊者数は前年比19%減の54万2847人にとどまりました。
渋川市では、令和4年度末に市内観光客数を529万人、伊香保温泉への年間宿泊者数を140万人とする目標を掲げています。