サンフレッチェ広島の財務情報
サンフレッチェの23年1月期決算は最終損益が5億6000万円の赤字だった。23年度中にも債務超過に陥る可能性があるとして、株主へ追加出資を要請していた。
経常利益はこの6年で5度の赤字である。
貸借対照表
資本金が2022年から2023年にかけて、220百万円から2,099百万円に増資されています。増資と聞くと景気の良い話に聞こえますが、実際はそうではありません。
2022年の純資産の部は212百万円で、当期純利益はマイナス560百万円でした。つまり2023年も同じ純利益なら、あっという間に債務超過企業となってしまうため、仕方なく20億円弱も増資したのでしょう。しかし毎年 6億円弱も赤字をだしていたら、3年半後にはまた債務超過の危機です。
儲からないビジネスは大変です。そのため、補助金にたかり続けることになるのでしょう。いや、今でもすでにたかり続けてきています。次に新建設のスタジアムについて見てみます。
そんな赤字継続企業が新スタジアムを利用
建設費の総額は280億円以上とされます。国からの補助金が全体の三分の1以上を占める102億円。国が一営利企業である「株式会社サンフレッチェ広島」にこれだけ無駄に税金投入して得られるものが少なすぎると感じます。
そして地元企業からの寄付が75億円です。これはいいでしょう。企業やスポンサーを見つけてきて応援してもらうのがプロスポーツにとって必要なことです。
問題は市債の27億円です。これは指定管理者となる株式会社サンフレッチェ広島が返済していく金額となります。30年返済なら年間1億円もありません。
280億円のスタジアムを作ってもらっていて、返済予定が27億円。10分の一以下です。
株式会社であるサンフレッチェ広島が自分たちしか使えないサッカースタジアムの建設費用の大半を税金で出して貰う必要はあったのでしょうか。
なお広島カープのスタジアムは145億円が建設費で、10億円が国からのお金でした。野球には国はあまりお金を出してくれないのです。しかしこれくらいでいいと思います。必要以上に豪華で儲からないJリーグ事業には、野球より少ない出資にすべきだったでしょう。
なおWikipediaでは建設費は以下の様に記載されています。
運営費用は誰が出すのか?
立ててしまったものは仕方ないのかもしれません。しかし毎年、莫大なスタジアムの維持費用がかかるでしょう。
ChatGPTに確認しましたが、まだ1年目ということで年間運営維持費用はわかりませんでした。しかし間違いなく数億円はかかり、下手すると10億円位になるかもしれません。
この年間の運営費用は誰が出すのでしょうか?
昨年の決算の最終利益がマイナス7億円超の株式会社サンフレッチェ広島には現実的に払えないでしょう。払えばすぐに債務超過です。
他のスタジアムの年間維持費用もChatGPTに確認しました。
今後はどうなる?
まずは株式会社として今期の決算の数値、スタジアム運用費用をいくらサンフレッチェが支払ったのか、明確に数字を出していく必要があるでしょう。税金の利用ですから。
その数字を見て、さらに税リーグのと呼ばれるに値するのか検証することが求められています。
日経新聞でも以下のように自治体の財政悪化による住民サービスの低下が危惧されていました。