百貨店の社長が社員を休ませたことにして、助成金を不正受給して逮捕

厚生労働省

百貨店でも雇用調整助成金不正

茨城県警は、新型コロナ対策の国の雇用調整助成金を不正に受給した疑いで、京成電鉄の子会社である水戸京成百貨店の元社長、斎藤貢容疑者(66歳)を詐欺の疑いで逮捕しました。

斎藤容疑者は2020年、従業員の休業日数を水増しする偽の申請を行い、百貨店に約1億3300万円の助成金を不正に入金させた疑いが持たれています。

京成電鉄の内部調査では、総務部長の指示で勤務データが改ざんされ、総額3億円以上の助成金が不正に受給されたことが明らかになりましたが、斎藤元社長の直接的な指示は確認されていませんでした。茨城県警は斎藤元社長が不正を主導したと見て捜査を進めています。

水戸京成百貨店は元社長の逮捕を重大に受け止め、関係者への謝罪を表明しました。

再逮捕


水戸京成百貨店の元社長である齋藤貢容疑者(66歳)が、新型コロナウイルス対策のために国から設けられた助成金を不正に受給した疑いで再逮捕されました。

齋藤容疑者は、以前にも1億3300万円を不正に受給したとして逮捕されており、今回は別の期間に約6200万円を不正に受給した疑いが持たれています。

この不正は、実際には休業していないにも関わらず休業したと偽って助成金を申請し受給していたものです。警察は齋藤容疑者の認否や犯行時の具体的な役割については明らかにしていません。

水戸京成百貨店はこれまでに約3億600万円を不正受給しており、警察が確認した不正受給額は約1億9500万円、水増し額は約4580万円に上ります。警察は齋藤容疑者を追送検する方針です。

追起訴されました

水戸京成百貨店の元社長、斎藤貢容疑者(66歳)が雇用調整助成金の不正受給で詐欺罪で追起訴されました。この事件では、2020年5月から7月にかけて従業員の休業日数を水増しし、約1億3540万円の助成金を不正に受給したとされています。

斎藤容疑者は、元取締役総務部長の片岡卓也被告(58歳)および他の部下3人と共謀したと指摘されています。斎藤容疑者と片岡被告は、同年4月から5月にかけても約1億3265万円の助成金を不正受給した罪で起訴されています。片岡被告は、斎藤容疑者からの指示を受けたことを認めていますが、斎藤容疑者は容疑を否認しているとみられています。

裁判がはじまりました 

「水戸京成百貨店」の雇用調整助成金不正受給事件で、元取締役総務部長の片岡卓也被告(58)の初公判が行われ、片岡被告は起訴内容を認めました。検察側は、片岡被告らが既に出勤していた従業員の勤怠データを改ざんし、休業日数を水増しして雇用調整助成金を申請したと主張しました。

片岡被告は、元社長の斎藤貢被告(66)や部下4人と共謀し、2020年4月から2022年8月までに約10億7000万円を詐取しました。15日の公判では初期の約1億3000万円分について審理され、片岡被告は起訴内容に異議がないことを認めました。

検察側は、片岡被告が斎藤被告から再三にわたり休業日数の水増しを指示されていたと述べ、実際の休暇数を基にした推算資料を「修正」するように指示されたとしています。公判では、片岡被告が斎藤被告から勤怠データの改ざんを「修正」として指示された供述調書も証拠として採用されました。

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