岩手の旅館が農林水産省の販路開拓補助金を不正受給で逮捕される

農林水産省

7/11追記 再逮捕

岩手県雫石町・鶯宿温泉の長栄館の前社長ら2人が、新型コロナウイルス対策の補助金約7200万円を詐取した疑いで逮捕されました。前社長の照井貴博容疑者(37歳)と無職の佐藤真澄容疑者(38歳)が共謀し、空調設備の改修工事を装って虚偽の申請を行ったとされています。照井容疑者の逮捕はこれで4回目で、長栄館は同様の手口で1億数千万円の補助金を受け取っており、そのうち約9200万円は既に立件されています。警察は余罪についても捜査を続けています。

6/17追記 長栄館が営業停止に

6/14追記 起訴内容を認める

新型コロナウイルス対策の補助金をだまし取った罪で、岩手県雫石町の旅館の元社長らの裁判が盛岡地裁で開かれました。盛岡地検が追起訴した約6500万円の不正受給について、元社長の照井貴博被告(37)は起訴内容を認めました。一方、共謀していたとされる食品メーカー役員の福岡加奈子被告(48)は共謀を否定し、無罪を主張しています。この事件には、宮城県の鳴子観光ホテルの元役員大沼孝晶被告(41)も関与しており、公判中です。

6/6追記 起訴されました

盛岡地検は、新型コロナの影響を受けた生産者を支援するための補助金をだまし取ったとして、雫石町の温泉旅館「長栄館」の元社長・照井貴博(37)と食品会社の役員・福岡加奈子(48)を追起訴しました。2人は共謀して、実際には仕入れていなかった牛肉や豚肉の売り上げが減少したと虚偽の申請を行い、東京の広告代理店から計約760万円をだまし取ったとされています。2人はすでに3月29日にも同じ手口での詐欺で起訴されています。

宿泊客に提供する黒毛和牛の取引が行われたように装って補助金を申請していたということです。

老舗の温泉が補助金不正

新型コロナ補助金不正受給 鶯宿温泉長栄館の社長ら逮捕【岩手】
https://news.yahoo.co.jp/articles/b470562e4588e91dc0559a76e552213dcd5cb2e2

岩手県警は、新型コロナ関連の国の補助金を不正に受給した疑いで、雫石町の鶯宿温泉長栄館の社長、照井貴博容疑者を含む3人を逮捕しました。彼らは2021年に農林水産省の補助金制度を悪用し、インターネット上で虚偽の実績を申請して約4000万円を詐取した疑いがあります。3人はこれまでに約1億数千万円の補助金を不正受給していたとされ、警察は追加の犯罪を調査中です。この逮捕は、該当事業を巡る全国で初めてのケースです。

続報


岩手県雫石町の温泉旅館「長栄館」の元社長照井貴博容疑者、町内「フクオカ食品」社長福岡加奈子容疑者、宮城の鳴子観光ホテルの元役員大沼孝晶容疑者の3人が、新型コロナ対策の補助金詐欺の疑いで再逮捕されました。彼らは2022年3月から2023年2月にかけて、農林水産省の補助金制度を悪用して、虚偽の申請を行い、約5000万円の補助金を不正受給した疑いがあります。既に別の補助金詐欺で逮捕されており、総額1億数千万円の補助金を不正受給したと見られています。警察は3人の認否については明らかにしていません。

結局破綻

概要

  • 2024年2月20日、岩手県の温泉旅館「長榮館」を運営する長榮舘が自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。
  • 負債は約28億7400万円。
  • 原因は、景気悪化、コロナ禍の影響、雇用調整助成金・補助金の不正受給による信用失墜と資金繰り悪化など。

沿革

  • 1952年設立
  • 1997~98年にかけて約20億円を投じて全館リニューアル
  • ピーク時には年間収入高12億円台
  • 2001年以降は景気悪化の影響を受け収益が悪化
  • 2023年2月期は約1億9000万円まで落ち込み、債務超過に陥る
  • 2022年12月、雇用調整助成金の不正受給が発覚
  • 2023年1月、前代表が補助金の不正受給で逮捕
  • 公租公課の滞納もあり、経営が行き詰まる

現状

  • 営業は継続中
  • 民事再生ではなく破産を選択したのは、公租公課の滞納による差し押さえを避けるため

補助金の内容

・新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、
「価格、在庫量、販売額又は販売量が2割以上低下又は増加した国産農林水産物等」
を活用した以下の4つの取組を支援します。

・事業実施者は、販路の新規開拓等に資する新たな取組を実施することとします。
1.インターネット販売
2.テイクアウト・デリバリー等の活用
3.創意工夫による継続的な販路の開拓
4.学校給食、子ども食堂等への食材提供

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