補助金申請で稼いでいたはずのコンサル会社が倒産

経済産業省

補助金審査を厳格に行ったら倒産するコンサル会社

帝国データバンクによると、中小企業の補助金・助成金申請を支援する北浜グローバル経営(大阪市)は、大阪地裁に破産申請を行いました。同社は、新型コロナウイルス禍で企業支援を行い急成長しましたが、政府による審査の厳格化により経営が悪化しました。

具体的には、北浜グローバル経営は平成24年に設立され、中小企業向けの補助金や助成金の申請支援を行っていました。令和2年3月期には売上高が2億2000万円だったものの、コロナ禍で事業が急拡大し、令和5年3月期には売上高が35億8500万円に達しました。

しかし、政府の審査厳格化により交付の遅れや申請却下が増え、人件費や家賃負担が増大。資金繰りが悪化し、最終的に約20億5300万円の負債を抱えて破産申請に至りました。急成長が裏目に出た形です。

帝国データの担当者は、補助金の未交付が報酬不足と赤字の原因となり、急拡大が問題を引き起こしたと指摘しています。

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北浜グローバル経営とは

北浜グローバル経営株式会社は、大阪市に本社を置く中小企業向けの経営コンサルティング会社です。2012年に設立され、補助金・助成金の申請支援、人材育成研修、IT導入支援、健康経営支援、組織運営支援など、幅広いコンサルティングサービスを提供していました​ (Kitahama Global)​​ (KitahamaGMKT)​。

事業の急成長と破産

北浜グローバル経営は、新型コロナウイルスの影響で多くの企業が経営難に陥る中、補助金や助成金の申請支援サービスを拡大し、急成長しました。2020年の売上高は2億2千万円でしたが、2024年には35億8千万円に達しました。しかし、政府の審査厳格化により、補助金の交付が遅れたり申請が却下されたりするケースが増加し、経営が悪化しました。これにより、負債総額は約20億5千万円に達し、2024年5月24日に破産手続開始の申立てを行いました​ (Kitahama Global Management Co.)​​ (Kenja)​。

サービス内容

同社は中小企業の経営支援に特化しており、特に補助金・助成金の獲得支援に力を入れていました。また、健康経営の認定支援や人材育成研修の企画・運営なども行い、多岐にわたる経営課題に対応するワンストップサービスを提供していました​ (北浜グループ)​。

破産の理由

破産の主要な理由は、補助金審査の厳格化による資金繰りの悪化です。政府の審査が厳しくなったことで、補助金の交付が遅れたり、申請が却下されたりするケースが増え、これにより同社の収益が減少しました。さらに、急成長に伴う人件費や家賃負担が重くのしかかり、経営が立ち行かなくなりました​ (Kenja)​​ (北浜グループ)​。

このように、北浜グローバル経営はコロナ禍で急成長を遂げたものの、政府の審査厳格化による影響で経営が悪化し、最終的に破産に至りました。

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