エイチ・アイ・エスの子会社が雇用調整助成金を不正受給

厚生労働省

エイチ・アイ・エス(HIS)は、同社連結子会社の「ナンバーワントラベル渋谷」が雇用調整助成金の不正受給を行っていた疑いがあることを明らかにした。東京労働局による調査を受けているところで、現在も、調査を継続。連結決算に及ぼす影響の確認には一定の時間を要するため、2024年12月13日に予定していた2024年10月期決算発表を延期する。

HISは、ナンバーワントラベル渋谷が、2020年4月から2023年3月までの期間、不正受給を行っていた可能性が極めて高いと認識。同社の雇用調整助成金の受給総額は約1億円で、受給済みの雇用調整助成金の返納を含めて、労働局からの調査結果が出次第、速やかにその判断に従うとしている。

また、同社を含むHISグループ全体においても、雇用調整助成金の受給に関して何らかの問題が生じていなかったかを確認するため、外部専門家に調査および分析を依頼しており、自主的にその進捗を東京労働局に報告するとしている。

ナンバーワントラベル渋谷は、従業員数8名、外国人向けに航空券などの販売をおこなっている。

エイチ・アイ・エス(HIS)は、連結子会社「ナンバーワントラベル渋谷」が2020年4月から2023年3月までの3年間に約1億円の雇用調整助成金を受給していたが、不正受給の疑いがあり、2024年4月以降、東京労働局の調査を受けていることを公表した。社内調査の結果、不正受給の可能性が極めて高いと判断し、労働局の判断を待って対応を検討する。不正の具体的な内容や金額は調査中のため公表していない。また、グループ全体で同様の不正がないか、外部専門家に依頼して調査を進めている。この影響で、来月予定していたグループ全体の決算発表を延期することを決定し、関係者に対し深く謝罪している。

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