要約
滋賀県立能登川高校ボクシング部で、約250万円の不明金が発生したことが判明し、県教育委員会が発表した。この金額は、顧問教諭が管理していた500万円以上の補助金の一部で、顧問教諭の死亡により実態の解明は困難である。保護者からの要望を受けて調査した結果、帳簿の欠如と使途不明金が判明。不正の証拠はなく、顧問の遺族に返還を求めることはないとされている。このボクシング部は県内で唯一の部で、有力校として知られている。
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高校ボクシング部で250万円の不明金 顧問は死亡 帳簿なく 滋賀
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滋賀県立能登川高校ボクシング部で、2年間に約250万円が不明金となっていることがわかった。県教育委員会が27日に発表した。県などから計500万円以上の補助金が交付されているが、会計を一人で管理していた顧問の教諭がすでに死亡しているため、実態解明は難しいという。
県教委によると今年3月、部員の保護者から「多額の補助金が出ているので、会計報告をきちんとしてほしい」との要望があった。同高が調べると、帳簿などがなく、多額の不明金があったという。
5月に報告を受けた県教委が、部員や遠征先の宿泊施設に聞き取るなど調査した結果、2021年度は収入約220万円に対し約69万円、22年度は収入約379万円に対し約180万円が、それぞれ使途不明金と判明。実際は車で移動したのに、公共交通機関を利用したことにして補助金を申請するなどしたケースもあったとしている。
顧問は21年4月に新採用された教諭で、23年3月末までに退職した。職員室の自身の机に現金約21万円が残されていたという。いつ死亡したのかは明らかにしていないが、県教委と同高のいずれも、顧問から事情を聴くことはできなかったとしている。不正の証拠などもないため、顧問の遺族らに返還などは求めないという。
県内唯一のボクシング部で、今年の高校総体で男子部員がベスト16入りを果たすなど有力校として知られている。