コンプライアンス違反での倒産が増えています。〜補助金の不正受給はわりがあいません

統計

2023年は、企業のコンプライアンス違反が注目された一年でした。帝国データバンクの分析によると、2023年にはコンプライアンス違反による倒産が342件に達し、前年比で25.7%増加しました。これは2016年以降で初めて300件を超える数です。

  • 主な違反: これらの倒産の多くは「業法違反」(90件、26.3%)、「粉飾」(79件、23.1%)によるものでした。
  • 業種別: サービス業が最も多くの倒産(90件、26.3%)を記録しました。建設業と運輸・通信業も多くの倒産がありました。
  • コロナ禍の影響: コロナ禍に伴う雇用調整助成金などの不正受給が前年の約3倍に増加しました。
  • 粉飾の増加: 粉飾決算による倒産は、コロナ禍以前に増加傾向にあり、最近再び増加しています。また、これによる倒産企業の負債規模も大型化しています。

全体的に、コンプライアンス違反による倒産が2年連続で増加し、社会からの厳しい目が企業に向けられています。些細な違反でも信用を大きく失うリスクが高まっており、企業にとって厳しい状況が続いています。

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