滋賀県の宿泊促進キャンペーンで補助金の不正受給

観光

草津で宿泊補助やクーポンで不正

滋賀県は、草津市内の2つのホテル「アーバンホテル草津」と「アーバンホテル南草津」が、県の宿泊促進キャンペーンで架空の宿泊申請をして補助金計約3,000万円を不正に受け取っていたと発表した。最大で30連泊の架空申請もあった。両ホテルは2021年1月から2022年7月にかけて計2,766件、2,258万円分の宿泊補助とクーポンを不正受領。

さらに医療・介護従事者向け宿泊割引事業でも1,242件、745万円分を不正に受け取っていた。県の調査で従業員などによる不正申請が判明し、ホテル運営会社は不正受領分と加算金計約3,110万円を県に返還した。県は両ホテルをキャンペーン対象から外したが、刑事告発は見送る方針。

滋賀県の宿泊促進キャンペーン

滋賀県が実施した宿泊・観光促進キャンペーン「今こそ滋賀を旅しよう!」は、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた県内観光事業者を支援するために行われた施策です。

このキャンペーンは「県民割」と呼ばれ、滋賀県民を対象に県内の旅館やホテルで宿泊する際に宿泊料金を割り引く制度が設けられていました。

具体的には、

  • 滋賀県民が県内の宿泊施設に泊まった場合、1人1泊あたり上限3,000円を割り引く
  • 割引額は県から宿泊施設に直接補助金として支払われる

といった仕組みになっていました。

目的は、コロナ禍で落ち込んだ県内の観光需要を喚起し、宿泊事業者を支援することでした。県民に旅行を促進することで、宿泊施設の収入確保と県内観光の活性化を図ろうとしていました。

実施期間は2021年1月から2022年9月までで、最大で5,000万円の予算が計上されていたそうです。

しかし、一部の施設で不正な宿泊申請が行われる事態となり、今回の問題が発生したということになります。

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